ハッカソン、オープンデータ、社会問題とエンジニアリング2014/1/31

ここらで一旦、なんか僕の理解を整理しようと思いまして。ハッカソン、気になり始めたのは、イトナブと付き合い始めたくらいかなあ。石巻Hackathonというイベントがあって、面白そうだなあと思う反面、予定が合わず、カレー作る要員が足りないというので、むしろそっちで出張ればよかったのでは、とか思いつつ、触れずにいました。ただ、このイベントを契機に石巻に関わり始めたような若いエンジニアと酒を飲むような機会にも昨年恵まれて、こういう人たちがそういう機会をきっかけにコミットするようになるというのは面白いことだなあなどと思ってました。

WIREDでもオープンデータの特集ありましたよね。

WIRED VOL.9 (GQ JAPAN.2013年10月号増刊)
コンデナスト・ジャパン (2013-09-10)

結構この頃から、周囲の場作りの仕事やっている人の中でも、こういった動きに関する意見を見かけるようになった気がしていて、確かにITのプレイヤーと場作りが、具体的な接点持つのって、ある意味、ハッカソンって一つの理想型だよなあと思って見てて。

僕もハッカソンの前哨戦ですが、アイデアソンの取材に行く機会に恵まれまして。石巻に酒飲みに行ったらナンパされた。ちょうどRace for Resilienceという防災と途上国をテーマにしたハッカソンで、ユレッジで取材という形を取りました。

イベント・レポート:Race for Resilience アイデアソン – ユレッジ : 日本の「揺れやすさ」と地震防災を考えるサイト

「発展途上国×防災・減災」という日本で暮らす私たちになじみのうすいテーマに挑戦するこのハッカソン、プログラマーやエンジニアに加え、発展途上国で支援を行う専門家、学生など様々な職業、バックグラウンドをもつ参加者が「防災・減災」という同じゴールに向かって、それぞれの強みを生かし様々なやり方で自由に走っていくレースのような、楽しさと多様性を伴ったものとなるように”Race for Resilience”と名付けました。

初年度となる2014年は日本を筆頭に、アジア数カ国およびハイチ、ロンドン(他順次交渉中)において、同時開催となります。 2月に行われる各国でのハッカソンの後、各国の最優秀プロダクトはグローバル審査に進み、2014年7月にイギリスにてグローバルアワード表彰式が行われるほか、2015年3月の国連防災世界会議でも成果発表が行われます。

実際にNPOやNGO、世銀関連機関の発展途上国の防災・減災活動に取り入れられるようなソフトウェア、ハードウェアをつくりあげ、自然災害に対してしなやかな社会をつくることを目指します。

なかなか面白い取材で僕も勉強になりました。当日は世界銀行関連のそれぞれの途上国の情勢に詳しい方が、それぞれのグループに一人おられて、そういう人が与件を整理しながら、集まった、プランニング、クリエイティブ、エンジニアリングのプレイヤーがアイデアを出し合う、みたいな感じでしたね。

その後、少し調べたりご紹介していただいたりしたのですが、NASAもハッカソンやってたり、JAXAのハッカソンというのもありました。

International Space Apps Challenge

これすごいかっこいいですよね。なんか。

Personal Cosmos

これとかハッカソンで日本チームが開発したプロダクトだそうです。

JAXA OPEN API COMPETITION

あと、JAXAもやってて、これとかAPIの利用促進という意味でも良い手段なのかもなと思いました。やっぱりAPI公開しても活用されないと意味なくて、ある程度プレイヤー集めて、プロダクトが流通した方が、データの有益性証明できそうじゃないですか。ふむ。

放射線帯電子フラックス予報 Radiation belt electron flux forecast

今年に入って、うちが実装に関わったプロジェクトで、NICTの放射線帯電子フラックス予報(宇宙の天気予報だと思ってください)のサイトが公開されていました。これは勿論、クライアント・ビジネスとしてやらせていただいたわけですが。

こういうデータを視覚化するのはやはり面白くて、例えばお金の話もこんな風になる。

税金はどこへ行った? – WHERE DOES MY MONEY GO?

後は僕、あんまり面白くならなそうだなあとざっくり思っていた朝日新聞の未来メディアプロジェクトというのがハッカソン企画してました。

データジャーナリズム・ハッカソン – シンポジウム&インタビュー – 未来メディアプロジェクト:朝日新聞デジタル

これ下に辿っていくと、グループのファシリテイターの記者の人が、ちゃんとネットで紹介されてるんですよね。こういうの良いなあと思っていて、なんか新聞とか誰が書いたかもっときちんと前に出せばいいのにと常々思っていたので、そういう意味でも良いし、新聞社のリソースの正しい活用法だと思います。Race for Resilienceで言うところの世界銀行が朝日新聞という図式ですね。

はい、しばらくちょこちょこ追っかけていた事例をだだっと並べてみましたが、ハッカソンってようはITを軸とした社会問題への新たなアプローチの方法ということで、そういう意味では本来的にソーシャルデザインとか社会起業と同じ文脈で語られて良い類のものだと思うんですよね。イベントですけど、プロダクト・アウトまでやるわけで。ただITの外側の人からだと、まだあんまりそういう風に見えてないかもなあ、と思って書いてみてたんですけど。実は社会起業のためのワークショップ、とかより、インプットとしてのオープンデータと、アウトプットとしてのプロトタイピングがあるという意味で、多分進んでいる。

だから結構可能性あると思うんだなあ。

というわけで、今、もう少しユレッジを軸に追っかける布陣を敷いてます。サポートいただいているJ-SHIS自体が、地盤情報のオープンデータ化とその活用方法の広報啓蒙だと思うので、そういうことの未来のあり方について僕自身、考えるのはユレッジに連なるもの、続いていくものの間違いなく一つなんだろうと思うんですよね。後はだからこういうものが続いていくには、何が必要なのか、とか、社会にスケールさせるためには、どういう導線が必要なのか、とか。そこにある問題もすごいソーシャルデザインとか社会起業の文脈と似ている。

みたいなことを考えとります。

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