「売れる」と「売る」 – カナエール 2017 夢スピーチコンテスト、チケット販売開始しました2017/4/10

昨晩、カナエール 2017 夢スピーチコンテスト、チケット販売開始になりました。Webサイト、Facebookページ、それからチケット販売をするPeatixも一気に模様替え。チラシのビジュアルも含めて、今年のカナエールのクリエイティブのお目見えとなりました。先日、始める人、続ける人、終わらせる人 – 奨学金支援プログラム「カナエール」終了についてという記事でも書きましたが、今年が最後の開催になります。その辺の話、改めてカナエールのブログに書きました。

「この夢は、忘れない。」 – カナエール 2017 夢スピーチコンテスト、チケット販売開始しました! | カナエール 公式Webサイト

チケット販売開始に寄せて、このブログに何を書こうかと思ったのですが、せっかくなのでチケット販売、ということについて書こうと思います。

たまに耳にするのが、チケットについて「今年は売れると思う」とか「東京は売れると思う」とかいうことなのだけど。

こういう話って実は僕あんまりしっくり来ないんですよね。

ビジネスの世界でよく言われるのが、「良いものを作っていても、それだけでは売れない」ということです。これは割と新社会人でも知ってること、何じゃないかなと思います。

これと同じように、「良いことをしていても、それだけでは売れない」。これが僕の実感です。売らないと、売れない。

ビジネスの世界での常識、社会貢献の畑に来ても同じだと思っています。

以前、実行委員の仲間と話していて、職場の人にカナエールに来てもらうのが、思っていたより難しい、という話を聞きました。そうなんです。5,000円のチケット代を払って、予定を開けて、会場に足を運び、親を頼れない子どもの夢のスピーチを聴く。このことは思っているよりハードルが高く、お金がないわけでも、時間がないわけでも、社会貢献に関心がないわけでもない、でも、誰もが知ってる企業の方であっても、実際に来てもらうのは難しい。

良いプロジェクトで、とても勿体ない。だけど実際誘ってみると、なかなか難しい。そういう感想をもらいました。でも、この時、チケットを売ることの難しさがわかった、ということでもあったんですよね。だからとても良い話だなと思いました。

「売れるかどうか?」ということに頭を巡らすのあまり意味がなくて、「どうやって売るのか?」「どうやって買ってもらうのか?」「そのために何ができるか?」それを実行して、初めて買ってもらえる、コンテストに来てもらえる、スピーチを聴いてもらえる。そこには結構長い道のりがあります。一足飛びにはなかなかいけない。でもそれがプロモーション、ということでもあります。

僕たまに、カナエールに関わった1年目、十分にプロモーションの仕事をできなかったということを言うのだけど。

プロジェクトの迫力について – カナエール 2014を終えて : kosukekato.com : the idea espresso

これ何が問題だったかというと、1年目、僕も「売れる」と思っていたんですよね。でも実際は違いました。そこで何が必要だったかというと「皆で売った」んですよね。それが2014年に僕が学んだ財産で、そこから「売る」にはどうすれば良いか、試行錯誤を続けて来たのが、この3年間だったと思います。

実際、カナエールはプライバシーの観点もあり、顔の見える直接支援である代わりに、スピーチの実際の内容はほぼ外に出ません。会場の雰囲気も、子どもの生い立ちも、スピーチの素晴らしさも、会場に来ないと直接は伝わりません。そこに足を向けてもらうのはやっぱり工夫が必要です。

一方で、カナエールのチケットを販売するというのは、ただ集客をするということだけでなく、カナエールや社会的養護のことにたくさんの人に関心を持ってもらったり、知識を得てもらったり、関わってもらおうとするための、とても良い機会です。東京、横浜だけでも1,000人を超す集客を目標にするプロセスで、数万人の人たちに説明を試みます。これまで知られてないことを「アウトリーチ」させる、その上で、ハードルを超えてもらう、このチャレンジは、カナエールがスピーチコンテストの形態を取る長所の1つです。

先日、カナエールを支援くださる方と話していた時に出てきた言葉なのですが、「状態に事件性はない」。例えば、ひどい虐待のニュースがメディアに取り上げられることはありますが、全国に児童養護施設で生活する子どもが3万人いて、その多くが進学を選べないという「状態」はニュースになりにくい。コンテストの開催自体はニュースになり得るけれど、コンテストがこれから行われようとしていることはニュースになりにくい。だから、自分たちで発信したり、取り組みのプロセスを見えるようにしたり、個別にメディアの方々にも説明しながら、そこにある物語を伝える努力が必要になって来ます。

「良いものを作れば売れる」、例えば生活必需品なら、それでも何とかなるかも知れない。ただ、カナエールのようなイベントは、本来そこに差し迫った必然性ってないんです。それでも行きたい、と思ってもらえるようにする、カナエールのチケットを売る、ということは一方で、とてもクリエイティブな「売る」だとも思います。

これから3ヶ月、7月のコンテストの開催に向けて、チケットを「売る」。この「売る」という姿勢が、このプロジェクトを伝えていく上で、とても大事なことではないかと思っています。買ってくれる人のことをよくよく考えるようになる。

チケット販売開始しました。最後のカナエール、是非宜しくお願いします!

カナエール 公式Webサイト | 児童養護施設からの進学を応援する奨学金支援プログラム

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