カナエールのコミュニケーション – 動画作成の顛末と描いた絵と2017/5/10

「こちらの発言は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません」みたいなことTwitterのプロフィール欄などでたまに見ますが、言っても、うち1人でやってるからその辺どうしょうもないよな、などと昔よく思っていました。ただ、しばしば、プロジェクトの情報発信をするようなことになると、少し話が変わります。

5年間関わって来た児童養護施設からの進学を応援する奨学金支援プログラム、カナエール。今、大きく3つの立ち位置があるんじゃないかと思います。まずは、運営団体のNPO法人ブリッジフォースマイルの事務局とともにプロジェクトの実行をしていく実行委員会のプロモーションチームのメンバー。次に、ブリッジフォースマイルやカナエールのWebやITやデザインをサポートするETとしての立場。最後に、加藤康祐個人としての立場というのがあります。

カナエールのウェブサイトには特にここ最近頻繁にブログを書いていて、とてもニュートラルに書く時もあるし、少しキャラクターを出して書く時もあるけれど、基本的にはプロジェクトの意志を最大限尊重して、僕の書ける範囲を書く、というのがスタンスです。

ただ、プロジェクトの意志ってなんだろう、というところではあります。プロジェクトの意志決定に大きく関与してきたわけではないし、NPOのスタッフでもないわけで。

今回、カナエールの動画を作りました。こちら。

Facebookにも書いたんだけど、基本的にはなるべく「普通」に作ろうと思って(表現や効果の話ではなく、文脈として)、Facebookでも「大上段に振りかぶって、ストンと中心まで落としてくるとどうなるか」という言い方をしました。最初にざっくり簡単に組み立てたのはこうでした。

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ただ、今年、7年目が最後の開催になるということ、「最後だから、来て欲しい」という時に「なんで最後なの?」ということはきちんと伝わる必要があるんだろうなと感じました。その辺のことを考えてみたのが、こちら。

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実際に使うテキストは、ここにあるものだとまだ足らなくて、最後、詰めて、納得感のある言葉で出しています。ラフなメモですが、今回作ったムービーの骨子って、ここにあるものが、ほぼそのままビジュアライズされて動いているということがあります。ページの冒頭に引用した部分です。

大事なことは3月に出たリリースで説明されているのですが、最後の開催に向かって、色々な人たちと同じ方向を向いていく必要があるよねと思います。たくさんのステイクホルダーがいるプロジェクトなので。プロジェクトの内も外も束ねて一本の矢になるかという。完全一致は難しくても、空気として、そういうものが共有されるのは、このプロジェクトの迫力が最後まで続くのに必要だろうな、そんな感じがしていました。

すごく当たり前のことを言っていて、カナエールというのは特に進学というライフステージに重点を置いて、奨学金の給付と見守り支援の実施を目的として、120日間、奨学生が社会人ボランティアのサポートを受けながらスピーチコンテストに向けたプログラムに取り組み、それを個人(専門家や寄付者)、団体、企業の力を借りてバックアップして、スピーチコンテストを開催し、そこに多くの人たちに来場者としても関わってもらう、という方法を取って来ました。

ただ、コンテストはスタート、進学というライフステージのその先もある、という時に、これまでの方法の役割、というのが今年で最後、ということなのだろうと思います。奨学金給付のこと以外大きく社会の何かが変わったわけではないし(僕の理解)、子どもたちへの支援が終わるわけでもない。カナエールで培われた、人の繋がりや、色々な工夫や、交わされたコミュニケーションはきっとこれからに生きるもの。何も失うわけではない、そういうことなのだろうと思います。奨学金の給付が目的から外れた時に、違った方法があるだろう、そういうことなのではないかな、と思っています。

毎年より良くしよう、を考えて来て、より良くなる未来の絵って何となく共有しやすい形に近づいたのではないかなと思います。まだ朧気ですが、やってみないと見えて来ないものって多くて、最後の開催、やろうとして見えてくるものもあるだろう、やってみて見えてくるものもあるだろう、と思います。今、描ける、ものは描けたかなと。ああ、そうそう、書いてみないとわからないこともあるし、描いてみないとわからないこともありますよね、だから。

今回の動画を作ってみて、見えて来たものも多いなあと。やっぱり作りながら考えたり、作りながら解決策を探したり、っていうのが向いてるのだろうな。

カナエールのコミュニケーション、この言葉ってプロジェクトに関わる人、誰しも使う言葉じゃないのだけど、なんかそういうことを日々考えています。

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