子どもたちと三角形 – 社会の見え方の話2017/7/31

子どもの頃、亀の上に象が乗り、象の上に大地が乗っている、そんな絵を見たことがないでしょうか。天文学が発達する前、人は世界の有り様を様々な捉え方をしていました。そのうち、世界や地球の有り様がわかって、宇宙、深海、見果てぬものは尽きぬものの、何となく共通認識として1つの世界、1つの地球を描けるようになりました。一方、社会の有り様というと。

なんでこんな書き出しをしたかというと、この数年で社会の見え方変わってきたな、という感覚があったからなんですよね。あくまで一側面ですが。その辺ちょっと図解してみたので、今回はちょっとそれに則して話を進めてみようと思います。

個人☓企業☓行政の一般に認知された社会

一つ目の三角形は個人☓企業☓行政です。僕、NPOというものの存在こそ知っていましたが、社会全体から見た時、おそらく20歳前後までは、僕の認知からその存在は抜け落ちていて、この「個人☓企業☓行政」という組み合わせが社会を形作っていたのではないかなあと思います。

NPO☓企業☓行政のトライセクター

トライセクターって言葉ご存知でしょうか。「トライセクター・リーダー」という言葉がよく使われますが、企業、行政、NPOの垣根を越えて活躍するリーダーのことをそう呼びます。社会問題の解決にはこの三位一体の協力関係が不可欠です。

個人☓企業☓行政☓NPOのそれぞれがそれぞれに参加するための対象としてのプロジェクト

この2つの三角形を組み合わせた際に中心に位置するのがプロジェクトです。それぞれがそれぞれのやり方でプロジェクトに参加することが、社会問題解決のために必要だ、ということです。例えば、僕は個人がプロジェクトに参加すること、個人へプロジェクトを発信すること、その部分のコミュニケーションの仕事だけを重点的にやって来ました(これを普段はプロモーションと言っています)。実際はNPOから企業への働きかけとか、行政から企業への働きかけとか、様々なコミュニケーションが社会問題の周辺にあります。そのどの部分をやっているのか、というのは、こういう風に考えると割とわかりやすいのではないかと思います。

プロジェクトの中にある、困っている人☓支える人☓社会問題

こうしたプロジェクトが内包するのが、特に対人支援の分野では困っている人☓支える人☓社会問題という組み合わせになるだろうと思います。例えば、カナエールであればプロジェクトの中核にあったのは、子どもたち☓社会人ボランティア☓社会の子育て、みたいに言うことができると思います。

どの役割を担うのか

具体的にプロジェクトに関わってると思うことですが、「今この子を助けないと心が折れてしまうかも知れない」ということと、「あと1時間粘れば、あと10人一般の人に参加してもらえるかも知れない」ということ、なかなか本来的には釣り合わないことです。ただ、全体を思い描いてみると、それぞれがそれぞれに重要で(なはずで)、ある程度、自分の役割を見定めること、って大事なことだと思います。

子どものため

僕がカナエールに関わっていて、終盤よく言ってたのが「子どものため」ということで(まあ、僕、あんまりそういうこと言わなそうだけど)、ここ間違えちゃいけないんですよね。社会貢献とかやってると、しばしば大人のエゴが先行することもあるだろうけれど、ちゃんと子どものためにやれてるのかどうか、そういうことが自分の仕事の基準になるべきで、そういう尺度を自分に持つためには、こういう全体像を描けること、が必要でした。僕が活動に参加した頃にはまだ頭の中に描けていなかったことで、プロジェクトに関わっていく過程で、少しずつ描けるようになって来たことです。

まとめ

ということで、「これからコースケさんどうするんですか?」ってたまに聞かれることもあるのですが、こないだカナエールの振り返りで書いた通りなのだけれど、おそらく違うフィールドで、プロジェクトと個人のコミュニケーションを軸にその付帯業務含めてやっていく、そんな感じじゃないかなあと思っています。そこ一番、経験則できたので。他の人の仕事が見えて、自分の仕事が見えるようになった、みたいなことも大きいのかな。なんかこんな感じ、って言うのがようやく言えるようになったというか。人、ないし、人の集団が、参加する、問題解決にコミットする、そういう風に全体の設計を考え直すと、随分わかりやすくなると思うんですよね、社会貢献。

これから自分の役割を通じて、どんなインパクトを生み出せるのか、じっくり取り組まなきゃいけない課題だということと、じっくりとか言ってられないくらい現場は変わらず動いてるということと、両方のことを思いつつ。

最後に。

現在、サポートしているNPO法人ブリッジフォースマイルで、巣立ちプロジェクトというプロジェクトへのボランティア参加の呼びかけが行われています。

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児童養護施設を退所する子どもたちは、高校卒業と同時に施設を出て、一人暮らしを始めます。「巣立ちプロジェクト」では、引越しの手続きや、金銭管理、危険から身を守る術など、一人暮らしで必要となる知識やスキルをセミナー形式で学びます。

また、セミナーだけでは伝えられない情報は、ひとり暮らしハンドブック「巣立ちのための60のヒント~施設から社会へ羽ばたくあなたへ~」にまとめられています。
一人で電車に乗って決められた時間、場所に向かうこと、遅刻や欠席の場合は事前に連絡をすること、初めて会う人と新しく関係を作っていくことなど、セミナーへの参加自体が 「ソーシャルスキル」をみがく機会になっています。

● ボランティア大募集中!

まもなく始まる巣立ちプロジェクト。一緒にプロジェクトを支えてくださる社会人ボランティアを募集しています。

巣立ちプロジェクトにご参加をご希望の方は、2017年8月4日までにブリッジフォースマイルへのボランティア登録を済ませ、8月6日 9:00より東京にて開催されるオリエンテーションにご出席ください。あなたのご参加お待ちしております。

NPO法人ブリッジフォースマイル ボランティア登録
https://www.b4s.jp/entry/

これも個人がプロジェクトに参加してもらうことを促しているわけなのだけれど、ここにたくさんの大人たちが関わってもらうこと、自体が社会問題の解決に繋がっていく、そんなイメージでいます。子どものためのボランティア、興味ある方は是非。

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