『アイヌの世界を旅する』 – 二風谷への憧憬2017/8/26

最近だと『ゴールデンカムイ』ってマンガがあったりして、結構、アイヌ文化への関心高まったりしたのかなと思うのだけど、僕の導入はこのムックと一緒に撮った木の器でした。たまたまデパートの諸国民芸展に足を運んだ時に、アイヌの伝統衣装に身を包んだ白髪の作り手さんが、展示販売をされていて、文様の力強さがとても気になり、一つ購入したのでした。こないだ少し北海道の木彫り工芸の話になり、ふと半年前に買って積ん読になってたこのムック読むことにしました。

アイヌの世界を旅する (別冊太陽 太陽の地図帖 28)
平凡社 (2014-10-27)
売り上げランキング: 43,274

二風谷って地名、どれくらい有名なのかわからないのですが、僕はある日、北海道の二風谷というところからお手紙が届いてびっくりして、誰だろうと思ったら、先述のデパートの諸国民芸展で出会った作り手さんからだったのです。現地のヤマメの写真だったかが添えてあって、メッセージいただいて嬉しかった覚えがあります。その時にうかがった話だと、アイヌの伝統的な木彫り、伝統工芸に国から認定されたのがとても最近のことだったそうで、それを機会に、今まではやっていなかった商業施設への出店みたいなことをやってみている、ということでした。

アイヌのこと自体にあまり明るくないのだけれど、二風谷という地名は強烈に記憶に残って、改めてこれ読んでみたら現地のこと文化のこと食べ物のこと工芸品のこと書かれていて面白かった。

IMG_9294

以前、「The Power of Images | イメージの力」という展示が国立新美術館であって、とても良かったのだけど、あと日本民藝館でも見れるかな、アイヌの伝統的な織物というのもとてもきれいなものだなあと思います。

IMG_9290

デザイン、って言葉がある時に、よく問題解決ということが言われるけど、こういうクラフトがデザインと言えるかというと、これ言えると思うのですよね。なぜかと言うと、このアイヌの伝統的な意匠は、民族における聖性と密接にリンクされてると思うからです。例えば「神」というものを置いた時に、そこに対するアプローチが文様に表現されている、そういう意味で、信仰と密接に結びついたクラフトって、結構デザインなんじゃないかなあ、と思いました。実際に、国立新美術館での展示も造形の面白さに加えて、そういう聖性へ向かうデザインの文脈みたいに考えると面白いなあと思って見ていました。

『ゴールデンカムイ』にも出てくるんですが、北海道にはアイヌの伝統的な料理をアレンジして出してくれるビストロとか、アイヌの伝統的な模様を活かした木彫りのiPhoneケースの作り手さんとか、色々新しいこともあるようで、北海道の見方としてはちょっと贅沢かもしれないけど、そういう切り口で見て回ってくると色々違うもの見えて来るかもなあと、興味深く読みました。

なんかやっぱりたまたまちょっと言葉を交わしただけでも、そこに何か感じ入るものがあると、自分の中に強い動機がなくても、なんか惹かれるモノってありますよね。僕にとっての二風谷って地名がそれかも。

こないだWebサイト見つけたのだけど(地方創生の取り組みとかなのかな)、興味ある方はちょっと覗いてみてください。

二風谷アイヌ匠の道 Nibutani Ainu Takumi no Michi

写真とてもキレイなサイトです。

アイヌの世界を旅する (別冊太陽 太陽の地図帖 28)
平凡社 (2014-10-27)
売り上げランキング: 43,274
ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2015-02-19)
売り上げランキング: 380
ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円